2006年 01月 17日 ( 1 )

 

何かの間違いじゃないか。

タイトルは、今日の宮崎勤被告の名言から引用させていただきました。

今日は、世の中では、ヒューザーの小嶋社長の国会証人喚問やライブドアの強制捜査の方に目が行ってしまっていて、あまり特集やらクローズアップはされませんでしたが、17年前に世間を震撼させた幼女連続殺害事件の被告人・宮崎勤の最高裁の判決が言い渡される日でした。

判決は、最高裁第3小法廷で言い渡されました。

「宮崎勤被告の上告を棄却する。」

その理由として、

「被告に責任能力があるとした1、2審の判決(死刑)は正当として是認できる。自己の性的欲求を満たすための犯行で、動機は自己中心的で非道。酌量の余地はない。」

と加えました。判決文はたった3ページだったと言います。

この判決を弁護人を通して聞いた宮崎被告
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の言葉が、「信じられない。何かの間違いじゃないか。」と、言うわけです。

彼の逮捕までの犯行を見ますと(一審、二審の事実認定に基づくものを列挙させていただきます。)、

1988年8月22日、埼玉県入間市で4歳の今野真理ちゃんを車で誘拐、殺害した。死後、彼はビデオカメラで真理ちゃんの性器にいたずらする様子を撮影している。

1988年10月3日、埼玉県飯能市で7歳の吉沢正美ちゃんを車で誘拐、殺害した。殺害した後、死体の衣服を脱がせ、性器にいたずらをしている。

1988年12月9日、埼玉県川越市で4歳の難波絵梨香ちゃんを車で誘拐。裸にしていたずら、写真を撮った後、殺害している。

1989年2月、今野真理ちゃん宅にダンボールが届けられる。中には今野真理ちゃんの歯、骨、そして「真理、骨、焼、証明、鑑定」と書かれた文書が入っていた。その後、「今田勇子」の名前で犯行声明文、告白文がマスコミに送りつけられる。

1989年6月6日、東京都江東区で5歳の野本綾子ちゃんを車で誘拐、殺害した。今野真理ちゃんと同様、ビデオカメラでいたずらシーンを撮影。

1989年7月23日、東京都八王子市で幼女2人の全裸写真を撮影しているところを現行犯逮捕。それ以前の事件について自供したため、1989年8月11日、「連続幼女殺害事件」の犯人として再逮捕となった。

と、彼自身が行ったというのであれば、非常に残忍且つ冷酷な犯罪を次々に起こしています。逮捕直後は、大筋認めているような供述をしていましたが、時が経つに連れ、「幼女の手を食べた」などの猟奇的なものから、「夢の中の出来事のようだ」などの現実と空想がごちゃまぜにしているような色々な供述で捜査や審判に大きな混乱を与えてきました。

先ほど「彼自身が行ったのであれば」と書いたのは、この事件は「冤罪」であるとする人たちがいるからでありまして、まだ冤罪ではないと100%言いきれないので、そちらの意見も尊重して、書いた次第です。

さて、私自身のコメントはと言うと、この事件、まず間違いなく宮崎被告が行ったことと考えて間違いないでしょう。

4件すべてが同一犯だと考える論拠は、稚拙な論理ですが、

①被害者の年齢が4歳~7歳の幼女であると言うこと、
②犯行範囲が埼玉県~東京都と、比較的近い範囲で行われていると言うこと、
③証拠として押収されたビデオから、4人の殺された女の子がいずれも死後にいたずらされていることが判明していること、

の3点からいずれの事件にも共通点が多いことから、同一犯であることは火を見るよりも明らかである、と言う理論です。

さらに、一時期もっとも議題に上ったのが、「精神疾患」を患っているのではないか、との意見です。弁護側は最後までこの理論をもって、検察側に対抗していました。

私から見れば、まず精神疾患はないと思います。それは、逮捕直後と暫く経ったあとでの供述に食い違いが見られることからです。

2001年に起きた、宅間守・元死刑囚(刑執行済み)によって引き起こされた大阪小学校乱入事件のときのように、「精神疾患を患ったように見せれば刑を免れる」との浅はかな考えからの逃げ道作りをしているようにしか見えないからです。

確かに、4人の幼い命を奪った以上、極刑も大いにありうると考えたとき、自らの命を絶たれてしまう恐怖に直面し、その危機から脱すべく虚偽の供述や、見せ掛けの演技でごまかそうとしようとする考え自体は、同じ人間として、理解に足りるところではあります。

しかし、4人の幼い命を奪ったからには、それだけの罪を償うべくまず第一に、誠心誠意を持って遺族に謝罪することが必要であったのではないでしょうか。

「悪いことをしたら謝る。」

これは、どんな人でも小さい頃に誰かから教わっていることです。人間の根本的な礼儀を怠った以上、誠意が見られないとか、罪を逃れようとしているなどの意見が出て批判されるのもやむを得ません。

事件から17年の月日が経ちました。17年の間、留置されていた宮崎被告には考える時間がたぷりあったはずです。どこかで、自分の罪を悔い、反省の念がこみ上げてこなかったのでしょうか。そんな考えが浮かばなかった以上、極刑を以って罪を償わせるのはいた仕方ない、と私は思います。

彼は、4人の幼い命を奪っただけでなく、「オタク」や「ロリコン」と言った人々の社会的な地位をも奪い去りました。

「オタク」と言えば、「気持ち悪い、変態」のイメージがついてまわります。確かに、そう呼ばれている人々の外見や行動にも大いに問題点があるとも言えますが、まずはこの事件によってこのイメージが世間一般に広まっていると言うのが大きな要因を占めていると思われます。

ただ、このイメージの問題に関しては、当時のマスコミによる捏造報道が原因であると言う考えが有力でもあります。詳しくはここを参照してください。この事件にも限らず、奈良の事件のときや、先日の塾講師殺害事件(某週刊誌のつり広告に「犯人はやっぱりアキバ系」と言う記述が見られました)などのオタク偏見報道は目を覆いたくなります。それに加え、「電車男」のヒットが追い討ちをかけるように、オタクの偏見化を進めていきました。

頻繁するこどもを狙った犯罪、そしてマスコミによる偏見報道…。一般人がオタクやロリコンを誤解し、差別するのは当然です。この偏見報道には断固として立ち向かうべきであると思います。このまま誤解され、差別されるのは、オタクのはしくれとして私自身もたまりませんし、報道などは見ていて不愉快きわまりません。「ゲームやアニメ・漫画を取り締まるべきだ」と言う愚の骨頂とも言える論争をする前に、「マスコミによる偏見的放送による人権侵害」について論争できないものでしょうか。一刻も早く議論すべきだと思います。

また、偏見報道をするマスコミには大いに非があると思いますが、疑われるようなことをするオタク達も態度を改善するべきであるとも思います。2ちゃんねるやその他の掲示板における挑発的な書き込みは、世間にどんどん誤解を与えます。そして、エロゲーやロリ漫画で行われていることは、現実で行ってはならないということを再認識して、オタクから犯罪者を出ないように自分自身を戒めていく必要があると思います。理性をもう一度見直せ、と私は彼らに言いたいです。そして、自分自身にも…。

17年の時を経て、一応の決着を見たこの事件。色々な意味で社会に大きな影響を与えたこの事件を我々は胸に刻んで行かねばならない、そう感じさせられました。

それでは、今日はこの辺で。
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  by crazytigersfan | 2006-01-17 22:58

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